すべての人が、本当は同じ想いを抱いているのかも知れません。

幸福で心豊かな人生。平和な社会への切なる願い…。

そして、どんな人の胸の奥にも、すべての命あるものを慈しむ

“まろやかな心”が存在しているのではないでしょうか。

その光は、あらゆるものに生きる力を注ぎ続ける太陽のように、

暗闇を明るく照らし、凍えた心に温かい息吹を注ぎ、

隔たりを生む硬い壁をも溶かして、一つにまとめていく力を備えています。

あなたの内側でもそれは静かに輝いているはず。

まずあなたから、その太陽を上らせてください。

自らの豊かさと幸せのため、周囲の人々や環境を照らすため、

そして世界を温かさで満たしていくために…。



今こそ新たな時代を自由に羽ばたくとき

 21世紀という新たな時代を迎えた私たち。ところが現実社会は、“新世紀”という言葉が持つ明るいイメージには程遠く、金融破綻や景気の低迷、あるいは政界、医学界、教育現場において様々な問題が噴き出すなど、自爆テロによるNY貿易センタービルの崩壊を一つの象徴として、大きな混乱状況にあります。しかしこれは、長い間、私たちが信じてきた様々な価値観や当然のように頼っていた社会の仕組みが崩れ、新たな方向へ世の中が大きく転換しつつあることの現れだと言えるでしょう。
 まさに人類の歩みが、これまでの財力や政治力が支配してきた社会から、平和と慈愛の精神に根差した社会へ大きく移行しつつあるのです。このような時代のキーワードを私は「“力の道”から“命の道”へ」と捉えています。21世紀は、すべての人が心の輝きを取り戻し、幸せを実感して生きる時代となるでしょう。

 しい時代をイキイキと自由に羽ばたくために、私たちはこの変革の時期をどう生きればいいのでしょうか。
 天使の背にある二つの羽のうち、左は「正しい知識」を、右は「人格・人徳」を表すと言われています。つまり左の羽は「世界や人類についての正しい知識を得ること」、右の羽は「自分の心を透明にすること」を意味します。これらはいずれも、人間本来の願望と言えるでしょう。そして今この時期こそ、すべての人にこれらの羽が必要とされていると思うのです。

 もつねに、この二つの想いを胸に秘め、真の世界平和への道を模索しながら、国際政治の舞台で活動を続けてきました。現在までに訪問した国は168カ国。出会ったリーダーは200人を越え、国家元首をはじめ政治家や財界人、文化人など、いずれもあらゆる分野でトップレベルの活躍をしている人たちばかりです。
 多くのリーダーたちと直接ひざを交えて語らう体験を通して、私は最終的に一つの想いに至りました。それは「置かれた環境や立場に違いがあろうと、世界の人々の心の奥底に共通して平和への願いがある」ということです。そして、「富や名声、権力などが人間に幸せをもたらすものではなく、本当の幸せは一人ひとりの心の中からしか見出せない」ということにも気づいたのです。

 の世界平和は、一国の元首や大統領によってつくられるものではありません。この地球上に住む私たち一人ひとりの心に、平和の願いが宿ったときに初めて具現化されるものです。私は世界人口の十分の一の人の心に平和が宿ったとき、世界平和が実現すると固く信じています。
 すべての人が心豊かに生きる世の中を築くために…。その大きな一歩としての人間復興を目指し、私は『太陽の会』を結成しました。こう命名したのには、「一人ひとりがあの太陽のような調和の取れた“まろやかな心”を持って、共に世界平和達成に向けて立ち上がってほしい」という願いをこめているのです。

 人類の長い歴史の中で、今ほど「真の世界平和」と「ワンワールド」が求められているときはないのではないでしょうか。改めて天使の二つの羽の意味を深く胸に刻み、私たち一人ひとりが光の天使となって手を取りあい、平和への祈りと慈愛に満ちたメッセージを全世界に向けて発信していくことが、大きなエネルギーになるはずです。
 ぜひご一緒に光の輪を広げ、まろやかな心で世界中を照らしていきましょう。