“心”中心の生き方へ変わるチャンス
私が出会ってきたリーダーたちは、絶大な権力や富、名声を手に入れ、輝かしい人生を送っているかに見える方々ばかりでした。けれど、人が羨むような地位や肩書き、物質的な豊かさというものは、決して彼らを本当の意味では幸せにしていないことを、私はこの目で見てきました。多くの方が、本音では心の虚しさを語っていたのです。
どれほど物質が豊かでも私たちはいっこうに満たされず、真の幸福感を得ることはできないということに、すでに多くの人が気づいているはずです。これまでのように“物”中心の生活や生き方は、根底から見直され改めれられていく必要があるのです。
必要以上の物はいらないし、まして必要な物は与えられる。そのことを私は身をもって体験しています。
21世紀は“心”中心の時代。すなわち、すべての人が心の輝きを取り戻し、精神的な豊かさを実感して生きる時代です。
「自分は何のために生まれたのだろう」 |
個人のネットワークが世界を変える
「自分が自分が…」と他人を押しのけ、“個”を前面に出していく時代はすでに終わりました。世界と世界、人と人、情報と情報は複雑に入り組み合い、私たちはお互いをもっと必要とする時代へと移行しつつあるのです。
また、すでに従来の組織とかグループといったものが、あまり意味をなさなくなりつつあるようです。組織にしがみついたり、組織の繁栄を…と頑張るやり方は通用しなくなっていくことでしょう。
それは、心と心をつないでいく時代。不特定多数の人間と瞬時に結びつくことを可能にしたインターネットは、そのために一役かってくれることでしょう。
世界中を自分の足で歩き、この眼で見てきた私は、真実を知ることの大切さを痛感しています。マスメディアという巨大な権力の前に、真実がいかに歪曲されていくのかを、あるときは戦禍の中で、またあるときは国際政治の舞台裏で、何度も何度も目の当たりにしてきました。
真実を知ることは、“光”とつながる第一歩です。 |